AMD Stream SDK v1.1-beta公開 2
ストーリー by nabeshin
拡張開発ツリーが先行しています 部門より
拡張開発ツリーが先行しています 部門より
AMDの話題ばかりでごめんね 曰く、
AMD Developer Forumにて、AMD Stream SDK v1.1-betaが公開されていました。近々Catalyst 8.5と一緒にLinux向けSDKが公開されるというMichael Chu氏の予告の通りになったようです。v1.0正式版はどうしたんだという突っ込みはさておき、Forumに書かれているv1.0-betaからの変更点は次の通り。
- AMD FireStream 9170をサポート
- Linuxをサポート(RHEL 5.1 および SLES 10 SP1)
- Brook+でストリームデータとして整数をサポート
- Brook+でソースファイルの行番号を合わせるための#lineディレクティブ出力をサポート
- バグフィックスとランタイムの機能強化
- Microsoft Visual Studio 2008の実験的なサポート
FTPサイトのリンク先にはSDKとドライバが環境ごとにセットになって置いてあります。SDKをインストールしてreadmeを読んでみると、上記以外の変更点も多いようで、CALは、Brook+は、
- XP環境でCrossFireを有効にしていると、デュアルGPUとして使用可能に(Vistaはダメ。Linuxは?)
- その場合に限りディスプレイを割り当てていないGPUも利用可能
タレコミ子はWindows XP Pro SP2の32ビット版/64ビット版、64ビット版Vista SP1、amd64版Debian/lennyにてサンプルと自作アプリの動作を確認しました。Linux版はrpmが必要となっていますが、Debian系ディストリビューションでもインストール可能です。
- AMDの独自拡張版HLSLを経由してCALのコードを生成するようにした
- v1.0-betaで使えなくなった機能をもう一度実装
- 出力するデータ数を変えられる可変出力カーネルをドキュメントから削除。これからはgatherとscatterを使うこと
- BRT_ADAPTER環境変数で使うGPUを指定可能
- 制約等を明文化
Windows向けドライバは、IGP向けのサウスブリッジドライバからAVIVO、HDAudioドライバ、TV Wonder用ドライバまで入って32/64ビット共通という豪華さで、一般のRadeonユーザもこのドライバパッケージが欲しくなるんじゃないかと思います。
Catalyst 8.5でCALが使えなくなったのでその対策版かと思いましたが、v1.1-betaなら8.5でも動いてしまいました。バージョン番号は8.49.4-080506a-064070E-ATIとなっており、Catalyst8.5の8.493-080512a-063030C-ATIと比べてOpenGLのビルド番号が1つ小さいだけで、ほとんど変わらないようです。
GPGPUアプリ (スコア:0)
デモはNvidiaのGPUだけど,AMDにも対応するのかな?
780Gの演算能力やいかに (スコア:0)
ハイエンドGPUのパフォーマンスを満たすデータ供給にはかなり高速なCPUも必要と聞きますし、統合型GPUとそこそこの性能のCPUという組み合わせだとどうなるのか興味深いです。